大学を中退する若者を支援する団体

 就職がなかなかできないフリーターやニートが社会問題になっていますが、その背景に大学中退している若者の存在を指摘するのはNPO法人「NEWVERY」の理事長の山本氏です。

 

 2012年7月からは文部科学省の高等教育局専門調査員も兼務する山本氏は、慶應大学を卒業後に大学などを中退した若者たちを支援する目的でこのNPO法人を立ち上げました。山本氏によると大学や短大や専門学校を中退する若者は、年間に11万人にも上ると言います。そのうち大学国立の学生で中退するのは約1万2000人で、私立で約6万人ですから大学中退者の数は年間に7万2000人もいることになります。

 

 実は文科省も大学中退に関する調査は行っていなく、正式なデータはないのです。以前に一度だけ読売新聞が各大学の中退率を記事で発表し、大きな話題になりました。それまでは文科省も、大学中退率などを把握していなかったためです。

 

 しかし多くの教育関係者や有識者は、これからはもっと大学中退者が増えると懸念を示しています。山本氏も指摘していますが、大学の中退率は偏差値に大きく関係しています。つまり偏差値が高い大学ほど大学中退者は少なく、偏差値の低い大学ほど中退率も高いのです。ひとつには大学の設置基準が大幅に緩和され、大学の数が増えたことも無関係ではないはずです。言葉は悪いかもしれませんが誰でも大学に入れるようになり、本当に勉強したい学生だけでなく就職を考えて大卒の学歴欲しさに大学に入学する学生が増えたからです。

 

 しかし大学側にも非はあり、入学する学生欲しさに、入学の基準を下げている点も問題視されています。


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