2012年度の大学中退は約4万8千人

 文部科学省が実施した学校基本調査によると2012年度の大学卒業者数は55万9千人で、2008年に大学に入学したのが60万7千人ですから、大学を中退した学生の数はおよそ4万8千人です。このなかには留年した学生の数も含まれていますが、それでも大学生全体の8%弱が大学を中退していることになります。

 

 この数字は海外の大学中退数と比較すると低いほうで、アメリカの大学生などは全体の53%が大学を中退しています。これは日本とアメリカの大学制度の違いもあり、日本の大学は入るのは難しいのですが卒業は比較的カンタンです。しかし一方のアメリカの大学の場合はその逆で、入学するより卒業するほうが難しいからです。

 

 大学を中退する学生も経済的な理由など事情はさまざまですが、理由の多くは自分が入学した学部の勉学に興味が沸かないというのが最も多いのです。これは大学を卒業して会社や企業に就職しても、3年以内に約3割の若者が仕事を離れる理由とよく似ています。

 

 第二新卒と呼ばれる入社3年以内に離職する若者たちのほとんどが、自分が本当にやりたい仕事ではないという理由で会社や企業を退職します。ただ問題なのは大学を中退した若者たちで、他の大学へ転学した学生のほかはフリーやニートとなっています。

 

 これは日本の会社や企業では、新卒一括採用が通例だからです。そのため一度コースから外れた大学中退者は、社会の雇用システムの蚊帳の外に置かれます。そろそろ真剣に社会全体が、この雇用システムを変えないと社会の損失となるのは明白です。


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